こんにちは!(^-^*)/
琉球治療院 鍼灸師 関です。
今回、もうひとつの中国古代医術:灸療
法についてお話したいと思います。
ヨーロッパ医学にはなく、鍼医術とはま
た別の古代医術に灸療法があります
鍼灸として同じように考えられています
が、全く別の文明圏でできた医術で全く
別の効用があります!( o˘◡˘o)
現在のヨーロッパ医学にはなく、鍼医術
とは別の分野に属する灸医術が何故重要
なのでしょうか?灸医術が他とは異なる
点は、人体に温熱刺激を加え人体の回復
力をはかる事が重要なのです
ヨーロッパ医学にもなく鍼医術にもない
灸医術で特に間接灸は結合組織を伸展す
るのが目的であり、直接灸は免疫細胞を
強化する事が独特です。
第二次世界大戦の時代には日本は食料生
産が激減し、そのために結核に苦しんだ
ため直接灸により免疫細胞を強化する事
に関心が集まりました。そして戦争が終
わって豊かになると急速に灸療法の他の
効用を忘れている状況が灸療法のさらな
る研究を逆に妨げています
例えば、「ぎっくり腰」や「激しく痛ん
でいる神経痛」など最も鍼灸師が臨床上
苦しむ場面で灸施術は思わぬ効果を発揮
します
次に『直接灸の免疫細胞を強化する効果
』をお話します。この点は、原志免太郎
先生という方が自ら実証し(108歳257
日まで存命)灸の火傷毒素による免疫細
胞の強化を示されました。恩師の倉島先
生は、84歳まで足三里に直接灸をすえら
れ、これまた直接灸の効果を実証しまし
た
人生100年時代と言われますが、現在施
術している患者さんは、大正の後半から
昭和の始めに生れた人で食糧事情は豊で
はありませんでしたその中でも多くの
人は、灸をすえていたため元気だったの
です。乳幼児死亡率と過酷な労働条件が
死亡率を引き上げていたのですが灸施術
は、それでも免疫細胞に力を与えていた
のです。そして、灸療法というとこの点
が強調され今はこれのみが灸施術の効果
と多くの人が思っています。灸施術の研
究が進まない理由でもあります。
次は『間接灸の結合組織を伸展する効果
』について話します。「ぎっくり腰」や
「激烈な神経痛で苦しんでいる患者さん
」にであった時が、皮肉な事にヨーロッ
パ医学が当惑する場面です。病院へ行く
と鎮痛剤か湿布薬しかもらえません。
鍼灸師は、この時どうすべきでしょうか
?鍼施術は激しく興奮している神経組織
に刺激を加え身体の回復を加える事も一
つの方法です。身体が強い人は回復過程
だと納得するのですが、身体が虚弱な人
は鍼が原因でこうなったと思うでしょう。
灸施術は、神経組織を刺激するのではな
く結合組織を伸展させ神経組織の緊張を
ゆるめます( ˘▽˘)っ♨
この時は、痛みを感じる部分に何回もす
えるのが有効です。灸施術は薬物と違う
ので何回すえても害になりません。この
方法が「ぎっくり腰」や「激烈な神経痛
で苦しんでいる患者さん」への治療とし
て最も効果があり、反作用のない方法と
考えます。ヽ(*’-^*)。
何故、古代中国の文明は「もぐさ」を見
つけたのでしょうか?鍼施術に鍼を見つ
けたと同じようにわかりません。しかし
、ヨモギの草の繊維が最も火傷を造るの
に低温で可能と分かるまでには、多くの
時間がかかった事でしょう。日本の織田
信長も最強の火薬をつくるために、伊吹
山に厳重な監視を付けて「もぐさ」をつ
くったくらいですから古代中国人も健康
のために必死で探したのでしょう。
私が鍼灸の勉強を始めた頃は、今のよう
な「せんねん灸」はありませんでした。
多くの人は鍼灸の先生の所で「つぼ」を
教えてもらって自分の家で灸をすえてい
たのです。(●´・ω・)ノ ▲
私も祖母に灸をすえて小遣いをもらった
覚えがあります。下にニンニクや味噌を
置いてもぐさを置いて灸をすえていたの
が「せんねん灸」に変化したのです。方
法が変化しただけで原理が変わったわけ
ではありません。
直接灸の免疫効果にのみ関心をうばわれ
て、それ以上の灸の原理の研究を進めな
いのは鍼灸師の怠慢と言わざるを得ませ
んね。(^―^;) 長くなりましたが
今回はここまで。(笑)
皆さんも、免疫細胞を強化してこれから
も心も体も豊に過ごしていきましょう